ホテルや外食産業にとって、2020年は挑戦の年となることでしょう。これは、展示会の主催団体にとっても同じことです。世界中のホテル、外食産業、ベーカリーやペストリーショップが集まる展示会「Internorga」の開催は見送られましたが、栄誉ある「トップホテル スターアワード」は今年も授賞者を発表しました。そして、Meikoは衛生分野のエキスパートとして、今年も同賞を受賞する栄誉に恵まれたのです。今回賞を受けたのは、機械ではなく、エルゴノミクスを重視するMeikoのサービスです。多くの大きな厨房を、少ない人数で回す必要があるような危機的時代において、これは現在の状況にぴったりと合った受賞といえます。クリニックや施設の共同ケータリングにおいても、効率的な組織や仕組みをしっかりと計画することは、今まで以上に大切になっています。
トップホテルスターアワードは、様々な分野のホテルサプライヤーに一年に一度贈られる章です。ここでは、経済性からデザイン、テクノロジーにいたるまで、数多くの分野が注目されています。著名な専門家によって構成される審査委員会は、何百通も寄せられた応募の中から、やっとのことで各カテゴリーに3社のノミネート企業を選出しました。そのうえで、最終的に各賞の受賞者を決めたのは、専門誌「Top hotel」の読者たちです。そして読者により、どの企業に金賞、銀賞、銅賞を贈るかが決定されました。
洗浄 消毒技術の専門企業であるMeikoには、銀賞のトロフィーが贈られました。今回のポイントは、賞が機械ではなく、時代に即したMeikoのエルゴノミクスというサービスに対して贈られたという点です。これについて、MEIKO Deutschland (MEIKO Germany) でケータリング業者、クリニック、学生生活課を対象としたキーアカウントマネジメント部門でリーダーを務め、人間工学部門担当者でもあるビヨルン ゲロミラーはこう語ります。「この賞を受賞でき、とても嬉しく思っています。まさに今日のような難しい時代では、衛生というテーマは未来に向けた重要なファクターです。そしてこれには、信頼のおける機械だけではなく、洗浄エリアにおける確実で、経済的で、かつ人間工学に裏打ちされたプロセスも必要となるのです」。
Meikoのエルゴノミクスでは、大きな厨房における洗浄エリアの効率的な組織 編成が常に念頭に置かれています。これは、衛生にならぶ最重要事項です。厨房が大きければ大きいほど、管理すべき仕事も従業員も、そして作業機器の数も増えるわけです。これに加え、ピーク時間の変動という問題もあります。ピーク時間には、スタッフにも機械にも同様にストレスがかかります。このため、洗浄エリアでのプロセスがスムーズであれば、大規模なキッチンでは非常に大きな意味を持ちます – 投資対効果 (ROI) の面でも同じことが言えます。スペース、プロセス、スタッフや食器の移動経路、移動プロセス、着席状態の変更、ピーク時の稼働率、食器一式の必要数、水質、ごみの管理、衛生に関する規則や規制などが最適化されれば、大規模な厨房での作業効率は平均で15~20%向上します。
考え抜かれてオーガナイズした厨房は、スペースを理想的に使い、従業員の健康を守り、そして生産を上げるものです。これには経済的効果があるだけではなく、危急の状況における行動力にもつながります。既存の大規模な厨房でもそれは可能です。ハンブルク学生組合の大学食堂 カフェテリアを統括するミヒャエル グラトゥケは、ハンブルクでの出来事を語り、「生産性と従業員の満足度は上がり、移動距離は短縮され、経済性はより高まりました。このことは、人にも事業にも良い影響をもたらしています」と結論づけています。