再使用可能な包装でごみをゼロに
洗浄ソリューションでプラスチックごみを削減
スーパーマーケット、大手ホテルチェーン、航空会社は洗浄ソリューションにより持続可能性を最大化する方法を模索しています。
大手のスーパーマーケットでは、非常に大きな変化が起きています。イギリスの Tesco (テスコ) やフランスの Carrefour (カルフール) では、「リサイクル可能な容器」の代わりに、「洗浄可能かつ再使用可能な容器」をベースとして、グローバルな新しいオンラインショッピングサービスのトライアルを行いました。
ハンドクリームや歯磨き粉といった日用品が入っていた空容器を回収し、洗浄して詰め替え、再使用されます。
「ルーピング」の手法
KLM オランダ航空は、様々なケータリングアイテムをクローズドループシステムで洗浄し、リサイクルする試みを世界で初めて実行に移した航空会社です。
欧州の法令に従えば、ヨーロッパ圏外発のフライトで使用されるアイテムは通常廃棄処分となります。KLMオランダ航空は食品包装およびサービスウェアのスペシャリスト De Ster (デ スター) 社と協力し、通常は廃棄されるこのようなアイテムもリサイクルの対象となり得ることを証明するべく動き出しました。
KLMオランダ航空は、デザートトレイ、サラダトレイ、蓋、プラスチックグラス、ホットミール用トレイの素材を特別に調整し、衛生的に洗ってから新しい製品にリサイクルできるようテストしました (ループの形成)。
カトラリーも洗浄、チェックを行った後、再使用が可能です。
KLMオランダ航空のキャビンプロダクト&サービスエンジニアリングダイレクターを務めるマルティーヌ・ヴァン・シュトロイン氏はこう述べています。「デザートやサラダの入ったボウル、蓋やグラスには、本来のものよりも低比重の素材が使われています。この素材は、法律を順守しつつ洗浄し、新しいケータリングアイテムとしてリサイクルすることが可能です。」
「使い捨てをやめる (ディッチ・ザ・ディスポーザブル)」
「使い捨てをやめる (ディッチ・ザ・ディスポーザブル)」プロジェクトを発表したロンドン大学 UCL ( ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン) も、また別の「ループ」を生み出しています。大学側の発表では、UCLで廃棄される使い捨てカップの数は、年間およそ100万個にものぼります。この取り組みでは、使い捨てカップを選んだ場合にはコーヒー代に15 ペンスが上乗せされる仕組みとなっており、学生や職員は洗って再利用できるリユーザブルカップの使用を推奨されています。これはリユーザブルカップを使用すれば割引になるという話ではなく、むしろ自分でカップを用意していない場合には、コーヒーの標準価格に15ペンスが加算されてしまうということなのです。
「エコ・テイクアウト」システム
このほかにもUCLは、使い捨てのテイクアウト容器使用量の削減を目指し、洗浄可能・再使用可能な「エコ容器」の試用を開始しています。ロンドン大学薬学部および小児保健研究所で実施されているこの「エコ・テイクアウト」スキームでは、3.95ポンドでトークンを購入し、このトークンを再使用可能なテイクアウト容器と交換できる仕組みになっています。容器を返却すればトークンも返却され、容器は UCL にケータリングサービスを提供する Sodexo (ソデクソ) 社 が洗浄し、次回の再使用のための準備を行っています。
Sodexo社では、ポリスチレンと使い捨てのプラスチック袋を含む製品がサプライチェーンから排除しています。2020年2月1日より、ポリスチレンを使用した持ち帰り用の箱やカップなど、すべてのリサイクル不可能なフードサービス用品をSodexoが運営する店舗で購入することができなくなりました。
プラスチックの代わりにガラスを使用
2020年、Accor (アコーホテルズ) は2022年までにゲストに提供されるすべてのプラスチック製アイテムを撤廃することを誓約しました。現在は、プラスチック製ウォーターボトルの代替品として、ガラス製のボトル、ウォータージョッキ、ディスペンサーの導入を考慮したテストが進行中です。
旅行代理店、ホテル、航空会社、クルーズ船、小売店などを傘下に持つ世界ナンバーワンの観光ビジネスTuiグループは、ホテル向けにプラスチック削減のためのガイドを発表しました。彼らは、使い捨てのカップを、硬質プラスチック製のグラスやガラスコップ、または紙や天然でんぷんでできた生分解性の高いカップへの切り替えを勧めています。
また会議室では、ペットボトルの代わりに、カラフェ、ウォーターディスペンサー、グラス、ガラス瓶を使用するようアドバイスしています。バスルームを含む客室では、包装されたプラスチックコップは、硬質プラスチックコップ(ポリカーボネートなど)やガラスコップに置き換えることができます。プラスチック包装の使い捨てプラスチックコップを購入するのではなく、紙で包装されたものなどを検討する必要があります。
ここでも、洗浄ソリューションが前面に出てきます。モルディブのロビンソンクラブの例では、ペットボトルの代わりにガラス瓶をゲストに提供することを推奨しています。同クラブでは、現地で洗浄した7,500本の新しいガラス瓶を使った飲料水充填システムを導入し、年間約80万本のペットボトルの輸送と廃棄を削減しました。
洗浄ソリューション
MEIKO (マイコ) は食器洗浄の世界的リーダーです。食器やグラスを洗浄し、乾燥させ、美しく衛生的に仕上げる。MEIKOは、世界中のケータリングに携わるお客様からの信頼を得てきました。
将来的には、あらゆるサイズ・形状の再使用可能な容器を洗浄するという需要の高まりに応じることが課題となります。興味深いことに、再生品、リユーザブルカップ、そして洗浄可能なハードプラスチックプレートなどを洗浄するときの専門的技術は、洗浄だけではなく、乾燥やハンドリングの場面で活かされます。
MEIKO (マイコ) の洗浄可能なソリューションについての詳しい情報は、「プラスチックごみの回避」に関するMEIKO のホワイトペーパーでご覧いただけます。また、最寄りのMEIKOでも、より詳しい情報をご提供を行っております。是非ご相談ください。